雲游拳房BLOG

螳螂門を中心に、武術全般について取り扱います。当BLOGは螳螂門を代表するものではありません。 文責はすべて片桐個人に帰します。無断転載・無許可の引用を禁じます。

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六合螳螂拳譜之弐 『陸合螳螂拳法真傳秘訣』

多くの古武道、古武術には、洋の東西を問わず、秘傳の書というものが存在する。
中国武術の世界では、拳譜と呼ばれる書物が実傳されることが多い。
勿論、その書を読んだからといって、その瞬間から強くなる、ということはありえない。
内容はコツや経験を書き残して、後代への気付きのヒントとしていることが多い。
また、伝承者としての証明の印ともなっている。
実際には、単なる兵法書や宗教書の写しであることも少なからずある。

單香稜師爺は龍口にて教授した徒弟に二冊の拳譜を筆写させた。
実際の内容から言えば約三冊分になる。
一冊目は『羅漢行功短打譜』、二冊目は『陸合螳螂拳法真傳秘訣』(陸合螳螂手法真傳秘訣)、
三冊目は『陸合螳螂拳譜』(六合螳螂拳起源説話および套路動作名称等)である。

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http://www.lionbooks.com.tw/Detail.aspx?ProductID=A-C051
近年、台湾の武学書館より、『羅漢行功短打譜』(増補羅漢短打通解等)が復刻出版された。
羅漢、梅花、太極、七星、六合と螳螂門各派の拳譜の大本となった書物である。
復刻された内容には、多くの間違い、脱落等があるが、
記念すべき事業であり、螳螂門門人としては素直に喜ぶべき出来事だろう。
皆様にも是非、一読をお勧めしたい。
日本では神田の海風書店様が日本の総代理店をされている。
欲しい方はそちらまで御問い合わせ下さい。

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http://www.lionbooks.com.tw/Detail.aspx?ProductID=02xxxxxx01
最近、同じ武学書館より『螳螂拳手法總集』(陸合螳螂拳法真傳秘訣)が出版された。
これは実際の拳譜の複写版で、毛筆の字は丁子成太師爺直筆といわれている。
張祥三師爺が度重なる戦乱の中、肌身に離さず、この拳譜を台湾へと遺された。
後に張師爺は、兄弟弟子である劉雲樵師爺に、秘宝ともいえるこの書の複写を贈呈された。
劉師爺は、価値を重く視、自ら筆を揮い題字を書き、その徒である徐紀師伯に整理を命じた。
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徐師伯は劉師爺の命により、張師爺に丁子成古伝の六合螳螂拳を学ばれた。
この経過は徐師伯の文章やブログ等を参照していただきたい。
今回出版されたものは、本来、劉師爺が武壇に秘蔵されていたものの複写である。

形意門や太極門に比べれば、拳譜の公開に保守的な感があった螳螂門だが、
ついにここまで公開されるようになったか、と感激半分悲哀半分の複雑な感情だ。

林基有師父によれば、この『陸合螳螂拳法真傳秘訣』に関して、
單香稜師爺ご自身は次のように言葉を遺されている。
「尊重すべきものであり、縛られるべきものではない」と。
これは丁子成太師爺と趙乾一師爺の御二人が協同して、得意技を纏めた書物とのことらしい。
私も林師父に筆写を許されたときに、「参考にしろ」とだけ一言戴いた。

ちなみに台湾には、單師爺の拳譜は80年代に劉師爺の徒弟が渡したものという誤説がある。
実際には林師父の拳譜はすべて60年代に筆写されている。

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六合螳螂門・六合蟷螂門・六合螳螂拳・六合蟷螂拳 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

さっそくですね。勉強になります。
2007-11-19 Mon 12:31 | URL | AG #-[ 編集]
内容濃いですね。
ここまで話してしまったんだなという感じもありますが、日々の研修が深い片桐さんならではのコメントに圧巻です!
2007-11-21 Wed 21:59 | URL | スーちゃん #-[ 編集]

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