雲游拳房BLOG

螳螂門を中心に、武術全般について取り扱います。当BLOGは螳螂門を代表するものではありません。 文責はすべて片桐個人に帰します。無断転載・無許可の引用を禁じます。

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張福州老師 (その三)

 ここは半分公の場だが、自らの恥を忍んで敢えて個人的な事情を書き込みたい。私は現在、張福州老師より絶縁状態にある。詳しい経過説明は単なる言い訳にしかならず、ここでは省く。自らの本分以上のことに関わり、結果的に張老師の面子を汚してしまった、というそれだけのことだ。それでもなお張老師を生涯唯一の師と考えていれば、その後の関係修復はどうにかなったかもしれない。だが結局私は六合を本門にと考えていたので、張老師より完全に信頼を失ってしまった。そしてそのまま再会の機会もなく帰国し現在に至ってしまっている。
 例え、友人への好意から出た行動であっても、考えが足りなければ、老師の面子を汚す可能性がある。そしてそれは取り返しのつかないことにもなりえるのだ。留学や旅行でこれから中国に渡り、老師を求めたいと考えられている方々には、私の失敗を戒めとして欲しいと願う。

 上記の理由もあり私が張福州老師のことを書くのは不適当と考えていた。しかし05年現在、日本の武術界で張老師の噂をまったく聞かない。あまりにも惜しいと思う、人格、技術共に群を抜いて優れた老師だ。しかも伝統武術には珍しく、スパーリングをすることができる練習体系を持った一門だ。闘いに臨めば恐ろしいであろう拳師や一本組手のような練習をする門派にはいくつか出会えた。しかし手法に対する明確な基本功でもってスパーリングにまで昇華できる練習体系は数少ない、この門の独特の身法思想があいまって生み出されたものだろう。欧州のボクサー上り達を唸らせた実力は伊達ではない。ただ不運なことは、その伝承が有名な系統ではなく、老師ご本人もあまりにも質実剛健過ぎるため、外国人が望む東洋神秘そして華やかさに欠けてしまい、せっかくの機会がありながら発展につながらなかったことだ。不遇の名師といってもよい。ただ欧州の武術界では張福州老師の名は山東螳螂門の実戦高手として今も密やかに囁かれつづけている。日本にもぜひ張福州老師の螳螂拳が正式に伝えられることを願いたい。

  (続く)
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